○ 第二章/2000年三月
4年後、飛鳥物産に入社した孝輔がマニラ支店に配属され1年が過ぎる。日々問題山積みの仕事にも現地採用のマリオに助けられどうにかこなしていく。そんな中、新たに麻里というフィリピン大学に席を置く女性と知り合う。そんな彼女に不妊治療目的の卵子提供を訴えるDMが届く。
フィリピンでは労働の対価は非常に低く日本の駐在員に比べ現地採用の場合、給料は少なくとも5分の1ぐらいにしかならないのではないだろうか?それでも、一般的なサラリーマンよりましな方で足りない分はなんとか副業めいたもので補っているようである。
アメリカにもスラム街というところがあるけど、トンドではそれ以下の酷い生活を送っている人が大勢いる。その様な光景を実際、目前にすると厳しいほどのカルチャーショックを受ける。そして、今自分がおかれている環境がどんなにも恵まれた状態にあるか改めて再確認させられる。
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